ことばをおぼえるための正しい方法はあるのでしょうか?

ことばを学ぶのに、唯一の素晴らしい方法があるわけではありません。さまざまな生活環境や家庭環境のなかで、世界中の子どもたちは母国語の音や語彙、文法の特徴を身に着けていきます (母国語はひとつだけかもしれないし、複数あるかもしれません)。当然、子育ての仕方や推奨される子どもへの関わり方にも、いろいろなものがあるでしょう。子どもと一緒に本を読んだり、子ども同士が外で遊んだり、家庭のなかでガヤガヤと会話が起こったり……そういう出来事のすべてが、実はことばを学ぶ「発達の種」になっているのです。

このコミックシリーズでは、ことばの発達を促すためのより良い環境づくりのコツをお伝えしていきます。そして、それらの多くは、みなさんが既に実践していることだと気づくことでしょう。

科学な参考資料:

  1. Lieven, E. V. M. (1994). Crosslinguistic and crosscultural aspects of language addressed to children. In C. Gallaway & B. J. Richards (Eds.), Input and interaction in language acquisition. Cambridge: Cambridge University Press.
  2. Casillas, M., Brown, P., & Levinson, S. C. (2019). Early language experience in a Tseltal Mayan village. Child Development. doi:10.1111/cdev.13349