Kotobooって?

Kotoboo (ことぶぅ) は、子育てや保育・教育に関わる方 (それ以外のどんな方も!) が「ことばの発達」についての科学的な情報を「コミックという媒体」で入手できるサイトです。このサイトで提供される情報は、ことばの発達を研究している科学者チームからダイレクトにあなたに届けられています。私たち科学者チームは、世界中のいろんな場所で、言語発達に関わるさまざまなトピックについて専門的に研究しています。毎週木曜日に集まって、それぞれの知見をもちより、コミックを制作しています。


Kotoboo (ことぶぅ) の由来

Kotoboo (ことぶぅ) は、3種類の言語からなる3つのことばから生まれました。

كتب (kotob)
アラビア語で「books (本)」という意味です。

言葉 (kotoba)
日本語で「言語 (language)」または「ことば (word)」という意味です。

Peek-a-boo
英語で「いないいないばぁ遊び」という意味です。

これらの3つのことば——本、ことば、遊び——は、Kotoboo (ことぶぅ) のミッションの根幹をあらわしています。それは、

Share scientific information about language learning in a fun way.
ことばの発達に関する科学的な情報を、楽しく共有する

ということです。


取り扱う主なトピック

#世界中のことば
世界中の子どもたちは、どうやってことばを学ぶのでしょうか? 都会から熱帯雨林に至るまで、さまざまな環境下で子どもがどうやって母語を学んでいるのか、その方法に迫りましょう。

#おうちで育むことば
ことばの発達に最適な瞬間とは、どのようなものでしょうか? すでに実践していたけれど言われるまで気づいていなかったさまざまなコツや、新しいコツを、日常生活のレパートリーに取り入れてみましょう。 

#バイリンガル
子どもやどうやって複数のことばを同時に、混乱することなく学ぶのでしょうか? 小さな多言語話者の頭のなかに飛び込んで、外国語学習のためのコツやワザを見つけましょう。

#読み書き
次の時代のシェイクスピアを育てるにはどうしたらよいでしょうか? 子どもが書きことばを獲得するために必要な「発達の大きな飛躍」について学びましょう。

#画面を見る時間
子どもたちはデジタル画面で何を見ているのでしょうか? 21世紀におけることばを学ぶ機会とはどのようなものか、明らかにしていきましょう。

#手話
手話言語は、音声言語と同じように脳内で処理されるのでしょうか?  「目で見る言語」の驚くべき複雑さと、子どもの心がもつ素晴らしい柔軟性を探ってみましょう。

 #通説バスター
子どもの言語発達について出回っている情報は果たして本当なのでしょうか? 小児科の待合室や育児サイトから直接ピックアップした事柄について、それが科学的な裏付けのある事実なのか、偽装された単なる通説なのかを見ていきましょう。

#発達の多様性
ことばの発達はどんな子どもでも同じように進むのでしょうか? ディスレクシアから自閉スペクトラムまで、子どもたちがことばを習得するのに歩んできた道のりを辿ります。それらの強みや隠れた力に感動することでしょう。


Kotoboo (ことぶぅ) ができるまで

Kotoboo (ことぶぅ) のアイディアは、みなさんから寄せられる質問がきっかけになって生まれました。研究室や科学博物館でみなさんから質問されるたびに、私たちは個別に回答してきたのですが、同じ質問が何度もまたやってきました。子育てや保育・教育に関わる方々が、子どものことばの発達について非常に似た関心ごとをもっていることがわかってきたのです。

科学的コミュニティに留まらず、また、私たちが出会う一握りの保護者や教育者に留まらず、より多くの人々に私たちの研究知見を届ける方法が必要だと感じました。また、その方法は楽しいものでなければいけないと思いました。

そして、「科学的な知見を広く伝えるのに最も良い方法は、短いコミックをつくることだ!」という結論に至ったのです。

 多忙な日々を送るなかで、このアイディアは私たちの心の奥底でくすぶっていました。「いつか実行しないと……来週、いや、再来週こそは……次の休日こそは……」

ある日、COVID-19の感染拡大を境に、私たちの生活はガラッと変わりました。逆説的ですが、このような環境の変化が、私たちを引き合わせるとともに、自粛生活を少しでも楽しく過ごすための冒険へと私たちを誘いました。

 私たちは、このパンデミック状況のなかで、そしてその先にある世界で、子育てや保育・教育に関わる人々の助けになるようにKotoo (ことぶぅ) プロジェクトを立ち上げたのです。


Kotoboo (ことぶぅ) のビジョン

私たちは、「科学のバリアフリー化」を促進していきます。私たちのゴールは、科学的な情報を簡単に、誰もがどんな場所でも活用できるようにすることです。私たちは、科学的な情報をあなたに届けたいのです。

そこで、私たちはそれらの情報を簡単に入手可能なものにするために、せいいっぱい制作に努めています。 まず、コンテンツを多言語対応にするようにしました。現在は英語、フランス語、日本語、スペイン語、ウクライナ語、中国語 (Mandarin)、ブラジルポルトガル語の7ヶ国語に対応しています。今後さらに他の言語にも対応するようにしていく予定です。また、視覚や聴覚に困難がある方々にもこのサイトを楽しんでもらえるように調整を進めています。