十人十色なバイリンガル

バイリンガルの人たちはみな2つの言葉を話します(もしくは手話として操ります)が、2つの言葉を学んだ方法はさまざまです。バイリンガルの子ども、と聞いて最初に思い浮かぶ例としては、一緒にいる大人のうちひとりがある言葉を話し、もうひとりは別の言語を話す、というような場合でしょうか。この方法は「one-parent-one-language法」と呼ばれます。これは、バイリンガルの子どもを育てるためのたくさんある方法のうちの一つに過ぎません。

バイリンガルの子どもを育てる方法は、大きく分けて2つあります。一緒にいる大人によるものか、環境を利用するものです。周囲の大人による方法の場合、大人が子どもと2つの言語で話すのですが、いくつかやり方があります。それぞれの大人がどの言葉を話すかしっかり決めてもいいですし(one-parent-one-language)、一応はそれぞれの大人が話す言語を決めますが柔軟性をもたせるというのでもいいですし(one-parent-one-language-flexible)、ひとりの大人が2つの言語を話すのでもいいですし(one-parent-bilingual)、その他にも良い方法がいろいろ存在します。環境を使う方法では、子どもが2つの言葉を学ぶことができるよう、日常生活でさまざまな工夫をします。その場合子どもは学校や、家や、おじいちゃんおばあちゃんの家や、ベビーシッターさんの家で、2つ目の言葉を学びます。バイリンガルになる方法は一つではないのです。

次回はバイリンガルに育てる方法をどれにするか決めるときに何がいちばん大切なのかについてお話しします。お楽しみに!

科学的な参考文献:
De Houwer, A. (2007). Parental language input patterns and children’s bilingual use. Applied psycholinguistics28(3), 411-424.

Sander-Montant A., Di Flumeri E., Necsa B. & Byers-Heinlein, K. (2020, July 6-9). Do all roads lead to bilingualism?. Virtual International Congress of Infant Studies.