大人が赤ちゃんに話しかけるとき、独特な話し方になるのはなぜですか?
大人が赤ちゃんに話しかけるとき、かなり独特な話し方をすることが多いですね。言葉の言い方を変え、イントネーションを強調したり、(ヘリウムガスを吸ったときのように)声の高さを変えたりするかもしれません。「猫」の代わりに「ニャンニャン」と言うように、使う単語を変えることもあるでしょう。文の構造を変え、簡単な文にしたり一部を繰り返すこともあります。このような変化は、話し言葉でも手話でも起こります。ボディーランゲージなど言葉を使わないやりとりであっても、大人はコミュニケーションのやり方を変えることがあります。たとえば、話しかけながらかがんで子どもに触れたり、手話をしながら表情を普段より大げさに変えたりします。
これらの変化は、話し方や動作を周りに合わせるという、人間の性質の一部です。たとえば、上司に話しかける話し方は、おしゃべりなお隣さんと話すときのものとは違ったりします。また、友達が使った単語や表現を自分も繰り返していた、という経験もお持ちかもしれません。
私たちが話し方を周りの状況に合わせる理由はたくさんあると言われています。たとえば周りにより理解してほしいとか、もっと自分に好感を持ってほしいといった感情が考えられます。ここで重要なのは、状況に合わせるやり方はさまざまだということです。人によって赤ちゃんへの話しかけ方は違いますし、普段とさほど変わらないように見える人もいます。自分がいちばんやりやすい方法で話しかけるのが最も良いでしょう!
次回は、私たちが赤ちゃんへの話しかけ方をどう変化させるのか、そのさまざまな方法をご紹介します。また、個人や言語によって、それらがどう異なるかについても見ていきましょう。
以下をクリックすると、赤ちゃんへの話しかけ方と大人への話しかけ方の音声をそれぞれ聞くことができます。ぜひ聞き比べてみてください!(音声は英語です)