養育者の電子機器を見ている時間は子どもの言語発達に影響しますか?
子どもがデジタル機器に触れる時間 (スクリーンタイム) が、発達にどのように影響するかについて、様々な議論が行われています。子どものパソコンやタブレットなどのデジタル機器を使ってもよい時間の目安を定めている国もたくさんあります。Kotobooでも、この「スクリーンタイム」のトピックについてこれまでいくつかのコミックを掲載してきました(記事はこちらから)。一方で、養育者のスクリーンタイムについてはどうでしょうか。私たち大人は常に画面を見ていないといけないほど、スマートフォンやタブレット、パソコンに釘付けです!
普段、テレビはBGM代わりに流している場合が多いと思います。そのような場合、実際にはテレビに注意を払うことはほとんどないでしょう。ところが、このような「バックグラウンドテレビ」は、赤ちゃんに話しかけたり、赤ちゃんとやりとりしたりする頻度を下げてしまう可能性があることが指摘されています。例えば、養育者がテレビを流しながら授乳した場合、BGMにクラシック音楽をかけながら授乳した場合と比べて、ある単語を繰り返し赤ちゃんに話しかけることが少なくなるそうです (関連するコミック「子どものコミュニケーションの力を育むにはどうしたら良いでしょうか?」もぜひ読んでみてください!)。
もしかしたら私たち大人も、子どもと同じようにデジタル機器に触れる時間について考えてみた方がよいのかもしれません。まずは、スクリーンタイムに他者とやりとりする要素を盛り込んでみるのが良いスタートになるでしょう!(コミック「ベストスクリーン賞2020」もぜひご覧ください)
科学的な参考資料: